『うちの泡盛は表記されている以上に年数の経過した古酒ですよ』

山川酒造の方に話しを聞く。

泡盛は、瓶や樫樽などで3年以上ねかせれば古酒と表記できる。

もうひとつ、一本の泡盛に50%以上の比率で古酒をブレンドすれば

古酒と表記していいことになっている。

例えば720mlの泡盛の360ml以上が3年ものの古酒であれば

3年古酒として、5年ものの古酒であれば5年古酒として表記できるというわけだ。

これが現在の酒税法で定められてる古酒の基準ということになる。

ところが山川酒造は頑固である。真摯である。謙虚である。誠である。

なんとびっくりである。

『10年ものの古酒をつくるとき、

10年ものの古酒を50%以上、8年ものの古酒を50%未満で

ブレンドしたとします。これで10年古酒として表記できるわけですが

うちでは、その状態で最低でも2年間ねかせています。


 5
0%未満の古酒が10年ものになった時点で初めて出すんですよ。

 表記はもちろん10年古酒でね。

表記以上に年数の経過した古酒というのは、そういうわけです。

でもですね、ねかせて置く蔵の広さにも限界があるんです。

大量生産できないし、管理に手間はかかるし、

なんたって面倒なんですよ。

 あまり賢いやり方でないのは確かですけど、

 まぁ、これがうちのやり方ですよ、代々受け継いできたね』

これは凄いことではないか。事実として大量生産を否定している。

もちろん、商品は古酒ばかりではない。けれども流通はほとんどが

山原である。中南部では限られた店でしかお目にかかれない。

まさに頑固であり、真摯であり、謙虚だ。

誠であり、なんとびっくりだ。


有限会社 山川酒造

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